こんにちは。
ジュンタローです。
今回は、
指導者の方の一番の関心ごと、悩みごとである
「練習メニュー」について、
チーム練習の際の「おすすめ練習メニュー」を
たっぷりと紹介していきたいと思います。
ではどうぞ!
スポンサーリンク目次
どんな選手を育てたい?
練習メニューを考えるにあたっては、
「どんな選手を育てたいのか?」
「どんなチームをつくっていきたいのか?」
といった、
あなた自身の「指導哲学」や理想とするチーム作りの「方針」
をはっきりとさせることがファーストステップとなります。
子どもたちを指導する上では、当然ですが
「今」だけを考えるのではなく、5年先、10年先の将来を見据え、
この子たちが10年後にどんな選手に育っていてほしいのか、といった
未来像を考えた上で指導することが大切です。
そこから逆算をしながら「1年ごと」にゴールを設定し、
さらにそれを細かく分解しつつ、練習メニューを考えるのが良いでしょう。
僕の場合、
1年後に “ここまでは成長していてほしいな” という「ゴール」を設定した上で、
そこから逆算し、ひと月ごとのテーマ、1週間ごとのテーマに分解し、
指導することを心掛けています。
練習で求めるものは?
チーム練習でよく見かける、
マーカーやコーンを並べてのドリブル練習や
ゴールの横からコーチがボールを転がしてのシュート練習、
2人組~4人組でのパス練習などなど、、、
これらの練習は「クローズドスキル」と呼ばれ、
極端なことを言えば何も考えずにできる練習です。
ちょっと恐ろしい話をすると、
チーム練習で「リフティング」を延々とやっているチームもあります。
ゾッとしませんか?
「リフティング練習なんて家でやってくれよ!」(笑)
「クローズドスキル」の練習には
サッカーでとても大切な要素が抜け落ちています。
それは、
「判断」の要素が抜け落ちているのです。
これら「クローズドスキル」の練習は、子どもたちは考えなくてもできてしまいます。
頭を使わないので、考える力が身につかないとも言えます。
もちろん、
この「クローズドスキル」の練習すべてを否定するわけではありません。
「止める・蹴る」の技術練習は必要ですし、
フェイントの型から順番に覚えていくことも必要でしょう。
ただ 僕は、
ゲームの中で教えていく(覚えていく)
ことが大切だと常に考えています。
「止める、蹴るができない子にパスをしろと言っても無理でしょ!?」
「パスを出しても返ってこないからね、、、」
といった「反論」ももちろんその通りだと思います。
僕が考えるのは
・なぜ ドリブルやフェイントの技術が必要なのか?
・なぜ パス(キック)がうまくできないとダメなのか?
・どうして コントロール技術(トラップ)が大切なのか?
といったことを、
ゲーム、あるいは ゲーム形式のトレーニングの中で理解させることが大切だと考えています。
・こういうときにドリブルやフェイントを使って相手を抜けるとゴールチャンスが作れるよね!
・今、すごく良いところを見てたよね。そこにじょうずにパスが出せたらどうなるかな?
・今、すごくいいところに走りこんだよね。じょうずにトラップできていたらゴールできたぞ!
といった感じで。
例えばですが、
対面パスの練習をしている目的すら理解していない子どももいるかも!?です。
なんでこの練習をしているんだろう??
もしくは、
この練習って何の役に立つんだろう??
と、、、
大切なことは、
子どもたち自身に、それぞれの技術の「必要性」や練習の「目的」を理解してもらうこと
ではないでしょうか。
「インサイドキックがじょうずにできないと、仲間にパスを出すことができないんだな」
「トラップの練習をしないと、じょうずにボールを受けることができないんだな」
「トラップがじょうずにできないと、チャンスでシュートを打てないんだな」
「フェイントを使えないと、1v1で相手を抜くことができないんだな」
といったことを、ゲームの中で理解してもらうことが大切です!
「クローズドスキル」の練習は、
それぞれの技術の必要性に気づいた上で、後から取り出して行うことの方が有効である
と僕は考えています。
その上で
ドリブルをするのか
パスをするのか
シュートを打つのか
といった「プレーの選択」を
子どもたち自身が頭で考え、実践できる環境を整えることこそ、
我々指導者の役割ではないでしょうか。
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① 1v1
まずは「1対1」でしょう。
サッカーは「11人v11人」(少年サッカーでは「8人v8人」)で戦うスポーツですが、
システムやフォーメンション、監督が誰とかの云々の前に、
1人1人の技術が高い「集団」が、僕は強いチームとして成立すると考えます。
そのため、
「1対1」に強い(負けない)選手を育てることを
僕は第一目標にしています。
「1v1」のバリエーションとしては、
① ゴールが前に1つある「1v1」
② ゴールが前に2つある「1v1」
③ ゴールが横に2つある「1v1」
④ ゴールが前と後ろに1つずつある「1v1」
など、
子どもたちにどんなプレーをしてもらいたいか、
→ どんな判断をしてもらいたいか、
を考えて、
子どもたちが「飽きない」よう、バリエーションを複数持ちながら
トレーニングを進めると良いでしょう!
② 2v1
次は「ドリブル or パス」の判断を鍛えるトレーニング。
ドリブル or パスの判断をさせる練習としては、
「2v1」が一番シンプルでわかりやすいでしょう。
ボールを持っている選手は、
自分でいくか、味方を使うかの2つに1つです。
味方を「使う」ことで簡単にゴールを奪える
ということを覚えるには最適な練習です。
ボールを持っている選手には、
ドリブルもパスも両方できるボールの持ち方を、
ボールを持っていない選手には、
どのタイミングで、どこにサポートをすると良いか、
とくに「幅をとる」こと
について伝え、その中でボールを持っている選手には
ドリブルを選ぶのか、
パスを選ぶのか、
を自分自身で判断させるのです。
シンプルですが、大切な要素がたくさん詰まった練習ですので、
是非「2v1」の練習を試してみてください。
僕がこの練習をするときは、
「5秒以内」がルールです!
③ 2v2
2v1の次は、2v2です。
「数的同数」の条件下での練習ですね。
※数的同数とは・・・攻撃と守備の人数が同数(同じ)の状況
2v2からは、攻めるゴールを2つ(当然、守るゴールも2つ)
に設定することで、より子どもたちは理解しやすいでしょう。
2v1と同様、
ボールを持っている選手は、
ドリブルもパスも両方を選択できるボールの持ち方をし、
ボールを持っていない選手は、
幅をとったサポートが基本となります。
その中で、
相手守備の状況を見ながら、
ドリブルかパスかを「選択」させましょう。
低学年でよくある、
ボールに対して2人のディフェンダーが取りにきた場合はパスの選択を、
幅をとった味方選手に1人のディフェンダーが引っ張られている(マークについている)場合は、
目の前の相手とは1v1の状況ですので、ドリブルの選択
ができるよう促しましょう!
ボールを持っている選手へは、
相手ディフェンダーを2枚(2人)見るよう、働きかけていくとよいでしょう。
また、①の「2v1」での練習も同様ですが、
ボールを持っていない選手(オフの選手)が幅をとることによって
相手選手を引きつけることができれば、当然、ボールを持っている選手は
ドリブルでゴールを目指す(奪う)ことがしやすくなります。
このとき、ボールを持っていないオフの選手を必ずほめてあげてください。
「〇〇くんが幅をとったことで相手選手がそっちに引っ張られたんだよ!」
「だから、ボールを持っている△△くんはここにドリブルができたんだよ!」
といった具合に。
ボールが出てこなくても、オフの選手のサポートのタイミングや位置が良ければ
「チームとして」ゴールが奪える!ということを
ほめて教えていきましょう!
④ 2v2+サーバー
次は少し発展をさせた練習です。
この「2v2+サーバー」には2つのやり方があります。
1つ目は、後ろにサーバーをつける
やり方です。
こうすることによって、
前へ進めない(あるいは前進が難しい)ときには
「後ろの選手を使える」
ということを覚えてもらいます。
とくに低学年の子どもたちには、
後ろにパスをする(バックパス)という意識が低い傾向にあります。
もしかしたら、バックパスは反則?
くらいに思っているんじゃないかと疑うほど
何が何でも前へ前へと(ゴールへ)ゴリゴリ進もうとする子、、、
無理に前へ進もうとしてボールを失う、、、
といったシーンは何度も見かけますよね。
そういった場面で、
「後ろにいる選手を使えると、相手にボールを取られないよね」
「一度、後ろの選手にボールを渡して、反対のサイドから攻めたらどうだろうね」
といった声かけをすることで、
後ろの選手を使うことや、
一旦後ろに下げて、反対のサイドから攻める
といったことを覚えていく経験値になると思います。
2つ目は、前にサーバーをつける
やり方です。
後ろの選手の使い方を覚えたら、次は「トップの選手」を意識させましょう!
サッカーでは、ボールを相手陣地へと運び、ゴールを奪うことが目的です。
横パスやバックパスばかりでは、前へ進めません。
そこで、縦へのパス=「縦パス」が重要になってきます。
縦パスを受ける「ターゲット」こそが、前サーバーの存在となるわけです。
試合での「トップ」をイメージさせると良いでしょう。
トップの選手への縦パスが入ることで、
「攻撃のスイッチ」も入り、一気にゴールへと前進できる状態になります。
2v2の中では、常にトップを「のぞき」ながらのプレーを促し、
チャンスがあれば、トップの選手へ縦パスを入れる!
縦パスが入れば、トップからの「落とし」をもらうために反対側の選手も動き出す・・・
そんなイメージをもってトレーニングができると、
グループとして、チームとしての「サッカーの質」も変わってくるでしょう。
さらにオプションとして、
前と後ろ、両方にサーバーをつける
というやり方もあります。
これは、1つ目と2つ目のやり方を足した方法ですね。
ボールを持っている側としては「4v2」のイメージです。
興味があれば是非一度、試してみてください!
⑤ 3v3
「2v2+サーバー」がうまくできてきたら、
次は「3v3」です。
数的同数の中、自分たちで
「後ろの選手」や「トップの選手」を作らせてみましょう!
オフの選手(ボールを持っていない選手)の関わり方
が重要になってきますので、ポジショニングの取り方についても
声がけができると良いでしょう。
⑥ 3v3+サーバー
数的同数の「3v3」の次は、前もしくは後ろにサーバーを付けるカタチで
トレーニングしてみましょう。
中に3人、サーバーに1人の合計4人のプレーヤーとなります。
基本形は「ダイヤモンド」。
後ろに1人、真ん中(中盤両サイド)に2人、トップに1人
のイメージです。
攻撃の優先順位として、
トップの選手にボールを入れる「縦パス」を狙いますが、
当然、相手ディフェンダーは縦パスを入れさせないために中を「締めて」きます。
そうなったときは、両サイドの中盤の選手を使う。
そこからは縦に突破するのか、サイドの中盤の選手からトップの選手へ入れるのか、、、
その時々の状況に合わせ、「プレーの選択」ができるよう子どもたちを導いていきましょう!
「3v3+サーバー」以降は年代に合わせて、
・4v4
・4v4+ゴールキーパー
・5v5+ゴールキーパー
と、少しずつ関わる人数を増やしていきながら、
最終的には「実戦(7v7+GK)」に近づけていく方法が
より子どもたちには理解しやすいでしょう。
また、これまでは「攻撃」面にアプローチすることを想定して書いてきましたが、
練習するテーマが「攻撃」か「守備」かによって、
当然、観る視点、指導ポイントが変わってきます。
攻撃面をテーマにするのであれば、「幅と厚み」を、
守備面がテーマであれば、「集結・集中」を、
我々指導者が「サッカーの原理原則」を理解した上で
子どもたちを指導することが重要です。
話は戻って、、、
小学1年生でも公式戦は「8v8」で行いますが、正直言って、
1年生の子どもたちに「8v8」はまだ早い(難しい)と僕は思います。
公式戦が「8v8」だからと言って無理に「8v8」で教えるのではなく、
慌てず、丁寧に、少しずつ、関わる人数を増やしていく方が、
3年先、5年先、10年先の子どもたちの成長につながるものと確信しております。
とにもかくにも、
認知(観る)~ 判断 ~ 行動(プレーの選択)
ができる練習を積極的に取り入れていってほしいと思います。
1回の練習時間はどれくらい?
これも良く聞かれる内容です。
チーム練習としては
低学年では60分(1時間)~90分(1時間半)
高学年は90分(1時間半)~120分(2時間)
くらいが理想ではないでしょうか。
子どもたちを見てきて思うのは、
「練習時間を長くしても(長くやっても)集中が続かない」
ということ。
短い時間で、集中して行える環境を整える
ことこそが、成長速度を速めるコツではないかと、僕自身は考えています。
さらに言うと、
もっとやりたい子は、チーム練習が終わった後にも公園などで「個人練習」をします。
放っておいても、子どもたちは勝手に「遊びながら」ボールを蹴っているのです。
チーム練習とは別に、
この「遊び」の中から学ぶこともたくさんありますので、
チーム練習自体は、「集中して行える時間内で完結」で良いでしょう。
スポンサーリンクまとめ
今回は、
「おすすめのチーム練習」をいくつかご紹介しました。
基本的には、いわゆる「クローズドスキル」の練習よりは
「自分で考えて、判断し、プレーの選択をする」
このプロセスを習慣付けできる練習を
是非日々の中で取り入れてほしいと思います。
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