こんにちは。
ジュンタローです。
うちの子、
小学4年生になってから
「かかとが痛い!」
と言い出しました。
来た! 成長痛だぁ!!
となぜかうれしくなった僕(笑)
指導している現場でも、保護者の方から受ける多くの相談ごとの1つが
「成長痛」についてです。
スポーツを熱心に行っている子どもが
「ひざが痛い!」
「かかとが痛い!」
と訴えたことはありませんか?
それはもしかしたら
「成長痛(スポーツ障害)」を発症しているかもしれません。
そこで今回は
・「成長痛」ってなに?
・どう対処(対応)したらいいの?
について
紹介していきたいと思います。
ではどうぞ!
スポンサーリンク目次
成長痛とは?
成長痛とは
一般的には、3歳~12歳ごろの子どもに繰り返しあらわれる痛みのことで
主にふくらはぎから太ももにかけてあらわれ
夜によく見られるため
痛みで起きてしまう場合がある
症状のことをいいますが
ここでは
運動をしている子どもに多くあらわれる、成長痛としての「スポーツ障害」
=「成長期におけるスポーツ障害(成長痛)」
について取り上げたいと思います。
成長痛(スポーツ障害)の種類
運動をしている子どもにあらわれる成長痛は
① オスグッド・シュラッター病
② シーバー病
の2つです。
読者のみなさまにとって、あまり聞きなれない病名だと思いますが
成長期のスポーツ少年に多く発症する疾患です。
以下にて
発症のメカニズムと対処法について
ご紹介していきます!
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① オスグッド・シュラッター病とは?
アメリカの整形外科医オスグッド氏と
スイスの外科医シュラッター氏が
この症状を学会に報告したことから名付けられました。
小学校高学年から中学生くらいの
成長期にあたる子どもに多くみられるスポーツ障害です。
特に
サッカーやバスケットボール、バレーボールなど
膝への負担が大きいスポーツ種目で多く見られます。
男女比では、男子に多いのが特徴です。
成長期の子どもによく見られる痛みだと軽く考えられることもありますが
オスグッドの場合
我慢して運動を続けていると
大人になってからも後遺症が残るケースもあります。
痛みや熱感、腫れなどがある場合は
練習を休んで安静にすることが大切です!
オスグッドが起こるメカニズム
太ももの前にある大腿四頭筋(だいたいしとうきん)は
膝の曲げ伸ばしをするときに大切な役割を担っています。
オスグッドは
この大腿四頭筋の使いすぎや柔軟性の低下をきっかけに
症状が出るケースがほとんどです。
大腿四頭筋は
膝のお皿(膝蓋骨:しつがいこつ)を経由して
脛骨粗面(けいこつそめん)にくっついています。
サッカーやバスケットボールなどの運動で
膝を伸ばす動きを繰り返し行っていると
大腿四頭筋に膝蓋靱帯(しつがいじんたい)を介してくっついている
脛骨の結着部が強く引っ張られる状態が続き
その際に骨端軟骨(こったんなんこつ)の一部が剥がれる
ことで発症します。
子どもの骨は
やわらかい骨からかたい骨へと成長する過程にあり
どうしても不安定な状態です。
また、骨の成長スピードに対して
筋肉や腱の成長が追いつかず
アンバランスな筋骨格構造になっています。
そこに過剰な運動による付加が加わることで
膝の痛みが起こると考えられています。
ほとんどの場合
成長が終わると痛みも治まりますが
無理をすると成長期が終わってからも痛みが残ることがあるため
休息と適切なケアが必要です!
スポンサーリンクオスグッドの対処法は?
まずは安静にすること!
これが一番大切な対処法です。
基本的には運動を中止して経過を観ます。
応急処置としては「アイシング」が有効です。
痛みのある箇所に氷をあて
※氷は袋に入れたもの(保冷剤などはNG)
アイシング用ラップなどでしっかりと固定し
子どもであれば10分~15分程度安静にした状態で
アイシングをしてください。
また、予防には
大腿四頭筋のストレッチ
がもっとも重要です!
オスグッドは
大腿四頭筋の柔軟性の低下をきっかけに
症状が出るケースがほとんどのため
大腿四頭筋の柔軟性を向上させ
付着部への負担を減らすことが一番の予防策
となります。
よって、
大腿四頭筋の柔軟性を向上させるためのストレッチ
を日々行うと良いでしょう!
※立った状態で行う場合 ↓
※座った(寝た)状態で行う場合 ↓
<大腿四頭筋の柔軟性チェックの仕方>
※うつぶせに寝た状態で膝を曲げ「かかと」が「おしり」につくかどうかを調べる
子どもの場合はカンタンにつくことが多いが、大腿四頭筋の柔軟性が低下していると
「かかと」と「おしり」の間に隙間ができてしまう、、、
「かかと」が「おしり」につかない子は
大腿四頭筋のストレッチを毎日しましょう!
② シーバー病とは?
「シーバー病」は
「踵骨骨端症(しょうこつこったんしょう)」ともいい
小学4年生くらいの10歳前後から徐々にみられる
踵(かかと)の痛みであり
成長痛の一種です。
こんな症状が見られる場合は
シーバー病の可能性があります。
・走ったあとに踵や足首を痛がる
・ジャンプして着地のときに踵が痛む
・踵の一部分を押すと痛む
シーバー病は
サッカーやバスケットボール、野球など
スポーツをがんばっている子どもに多く発症し
柔軟性が未熟な状態でのスポーツ動作によって
筋肉の動きに骨がついていけずに
引っ張られた状態で起こります。
シーバー病が起こるメカニズム
シーバー病は
走ったり、ジャンプしたりする動作により
アキレス腱が伸び縮みし
踵(かかと)の骨が繰り返し引っ張られることで
痛みが出てきます。
ちょうど10歳前後の骨は成長過程であり
骨に「成長軟骨」と呼ばれる部分があり
繰り返し足を動かすことでストレスがかかり
炎症が起きて痛みが出てきます。
シーバー病の対処法は?
オスグッドと同様
まずは安静にすること!
これが一番大切な対処法です。
基本的には運動を中止して経過を観ます。
痛みが続く場合には
踵(かかと)に体重をかけないよう
松葉づえを使うこともあります。
その他にも
中敷き(インソール)を使うことで
痛みを和らげる効果があります。
※うちの子は「インソール」を使用することで対処しています。
また、
シーバー病の子どもは足首の可動域が悪く
硬い傾向にあります。
下の写真のように
うつぶせ寝の際に隙間が生じるときは
足首が硬いと言えますので
可動域を改善するために
アキレス腱や足裏のストレッチを
積極的に行いましょう!
※アキレス腱のストレッチ ↓
※足裏のストレッチ ↓
まとめ
今回は、
「成長期におけるスポーツ障害(成長痛)」
についてご紹介しました。
ひざやかかとの痛みがあっても
練習を休まずにがんばり続けている子どもはたくさんいると思います。
自分の痛みをきちんと説明できなかったり
ついつい「大丈夫!」と言って練習を続けてしまったり
なかなか大人には言い出せない子も多いかと、、、
まわりの大人たちが子どもの変化に気づき
ケアや休息の大切さを含めて
もっとコミュニケーションをとれるようになれば
子どもたちも安心して伸び伸びと
サッカーを楽しめるのではないでしょうか。
われわれ大人も
しっかりとした知識を持ち合わせたいと
今回のブログを書いていて思いました!
未来ある子どもたちに幸あれ!!
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