こんにちは。
ジュンタローです。
今回はお父さんから、それも「お父さんコーチ」をしている方から
よく受ける質問についてです!
それは、、、
「ドリブルかパスか、どっちが優先なの?」
「ドリブルがしたい子はそのまま放っておいても大丈夫?」
「パスって、いつごろから教えるべきなの?」
といった類の内容です。
結論から先に話すと、
両方です!(笑)
なぜ両方(ドリブルもパスも両方教える!)なのかについて
詳しく説明をしていきますので、どうぞご覧ください!
スポンサーリンク目次
今日もどこかで議論が・・・
ドリブルかパスか、
この「議論」はきっと
今日もどこかで熱く繰り広げられているのではないでしょうか。
「低学年のうちは好きにドリブルをさせた方がいい!」
「今はドリブルの技術を磨くべき! まずはドリブルでしょ!」
「パスは後からでもできる(覚えられる)からね!」
といった話をよく聞きますが、
本当にそうでしょうか。
僕の考えは、
早い年代からドリブルもパスも両方(選択)できる選手を育てるべき
です。
そもそも、サッカーを全体でとらえたときに
「ドリブル」と「パス」を分けて考えることの方が不自然
だと僕は考えています。
どういうことか、
次で詳しくお話をしましょう!
どっちが先ではなく、合わせて教える!
チーム練習などでよく見かける、
マーカーやコーンを並べてのドリブル練習や
2人組での対面パス など、、、
これらの練習は「クローズドスキル」と呼ばれ、
極端なことを言えば何も考えずにできる練習です。
そもそも、
試合の中で味方同士2人で向き合ってパスをすることってありますか?
ないですよね。
リアリティに欠ける練習そのものです。
これらの練習には、サッカーでとても大切な要素が抜け落ちています。
それは、
「判断」の要素が抜け落ちているのです。
これら「クローズドスキル」の練習は、子どもたちは考えなくてもできてしまいます。
頭を使わないので、考える力が身につかないとも言えます。
もちろん、
この「クローズドスキル」の練習すべてを否定するわけではありません。
「止める・蹴る」の技術練習は必要ですし、
フェイントの型から順番に覚えていくことも必要でしょう。
ただ 僕は、
ゲームの中で教えていく(覚えていく)
ことが大切だと常に考えています。
「止める、蹴るができない子にパスをしろと言っても無理でしょ!?」
「パスを出しても返ってこないからね、、、」
といった「反論」ももちろんその通りだと思います。
僕が考えるのは
・なぜ ドリブルやフェイントの技術が必要なのか?
・なぜ パス(キック)がうまくできないとダメなのか?
・どうして コントロール技術(トラップ)が大切なのか?
といったことを、
ゲーム(あるいはゲーム形式)の中で理解させることが大切だと考えています。
・こういうときにドリブルやフェイントを使って相手を抜けるとゴールチャンスが作れるよね!
・今、すごく良いところを見てたよね。そこにじょうずにパスが出せたらどうなるかな?
・今、すごくいいところに走りこんだよね。じょうずにトラップできていたらゴールできたぞ!
といった感じで。
例えばですが、
対面パスの練習をしている目的すら理解していない子どももいるかも!?です。
なんでこの練習をしているんだろう??
もしくは、
この練習って何の役に立つんだろう??
と、、、
大切なことは、
子どもたち自身に、それぞれの技術の「必要性」や練習の「目的」を感じてもらうこと
ではないでしょうか。
「インサイドキックがじょうずにできないと、仲間にパスを通すことができないんだな」
「トラップの練習をしないと、じょうずにボールを受けることができないんだな」
「トラップができないと、チャンスでシュートを打てないんだな」
「フェイントを使えないと、1v1で相手を抜くことができないんだな」
といったことを、ゲームの中で理解してもらうことが大切だと考えます!
「クローズドスキル」の練習は、
それぞれの技術の必要性に気づいた上で、後から取り出して行うことの方が有効である
と僕は考えています。
その上で
ドリブルを選択するのか
パスを選択するのか
シュートを打つのか
といった「プレーの選択」を
子どもたち自身ができる環境を整えることこそ、
我々指導者の役目ではないでしょうか。
どんな練習をしたら教えやすい?
① 2v1
「2v1」が一番シンプルでわかりやすいでしょう。
ボールを持っている選手は、
自分でいくか、味方を使うかの2つに1つです。
味方を「使う」ことで簡単にゴールを奪える
ということを覚えるには最適な練習です。
ボールを持っている選手には、
ドリブルもパスも両方できるボールの持ち方を、
ボールを持っていない選手には、
どのタイミングで、どこにサポートをすると良いか、
とくに「幅をとる」こと
について伝え、その中でボールを持っている選手には
ドリブルを選ぶのか、
パスを選ぶのか、
を自分自身で判断させるのです。
シンプルですが、大切な要素がたくさん詰まった練習ですので、
まずは「2v1」から試してみてください。
僕がこの練習をするときは、
「5秒以内」がルールです!
② 2v2
2v1の次は、2v2です。
「数的同数」の条件下での練習ですね。
※数的同数とは・・・攻撃と守備の人数が同数(同じ)の状況
2v1と同様、
ボールを持っている選手は、
ドリブルもパスも両方を選択できるボールの持ち方をし、
ボールを持っていない選手は、
幅をとったサポートが基本となります。
その中で、
相手守備の状況を見ながら、
ドリブルかパスかを「選択」させましょう。
低学年でよくある、
ボールに対して2人のディフェンダーが取りにきた場合はパスの選択を、
幅をとった味方選手に1人のディフェンダーが引っ張られている(マークについている)場合は、
目の前の相手とは1v1の状況ですので、ドリブルの選択
ができるよう促しましょう!
ボールを持っている選手へは、
相手ディフェンダーを2枚(2人)見るよう、働きかけていくとよいでしょう。
また、①の「2v1」での練習も同様ですが、
ボールを持っていない選手(オフの選手)が幅をとることによって
相手選手を引きつけることができれば、当然、ボールを持っている選手は
ドリブルでゴールを目指す(奪う)ことがしやすくなります。
このとき、ボールを持っていないオフの選手を必ずほめてあげてください。
「〇〇くんが幅をとったことで相手選手がそっちに引っ張られたんだよ!」
「だから、ボールを持っている△△くんはここにドリブルができたんだよ!」
といった具合に。
ボールが出てこなくても、オフの選手のサポートのタイミングや位置が良ければ
「チームとして」ゴールが奪える!ということを
ほめて教えていきましょう!
③ 2v2+サーバー
次は少し発展をさせた練習です。
この「2v2+サーバー」には2つのやり方があります。
1つ目は、後ろにサーバーをつける
やり方です。
こうすることによって、
前へ進めない(あるいは前進が難しい)ときには
「後ろの選手を使える」
ということを覚えてもらいます。
とくに低学年の子どもたちには、
後ろにパスをする(バックパス)という意識が低い傾向にあります。
もしかしたら、バックパスは反則?
くらいに思っているんじゃないかと疑うほど
何が何でも前へ前へと(ゴールへ)ゴリゴリ進もうとする子、、、
無理に前へ進もうとしてボールを失う、、、
といったシーンは何度も見かけますよね。
そういった場面で、
「後ろにいる選手を使えると、相手にボールを取られないよね」
「一度、後ろの選手にボールを渡して、反対のサイドから攻めたらどうだろうね」
といった声かけをすることで、
後ろの選手を使うことや、
一旦後ろに下げて、反対のサイドから攻める
といったことを覚えていく経験値になると思います。
2つ目は、前にサーバーをつける
やり方です。
後ろの選手の使い方を覚えたら、次は「トップの選手」を意識させましょう!
サッカーでは、ボールを相手陣地へと運び、ゴールを奪うことが目的です。
横パスやバックパスばかりでは、前へ進めません。
そこで、縦へのパス=「縦パス」が重要になってきます。
縦パスを受ける「ターゲット」こそが、この前サーバーの存在となるわけです。
試合での「トップ」をイメージさせると良いでしょう。
トップの選手への縦パスが入ることで、
「攻撃のスイッチ」も入り、一気にゴールへと前進できる状態になります。
2v2の中では、常にトップを「のぞき」ながらのプレーを促し、
チャンスがあれば、トップの選手へ縦パスを入れる!
縦パスが入れば、トップからの「落とし」をもらうために反対側の選手も動き出す・・・
そんなイメージをもってトレーニングができると、
グループとして、チームとしての「サッカーの質」も変わってくるでしょう。
さらにオプションとして、
前と後ろ、両方にサーバーをつける
というやり方もあります。
これは、1つ目と2つ目のやり方を足した方法ですね。
ボールを持っている側としては「4v2」のイメージです。
興味があれば是非一度、試してみてください!
④ 3v3
「2v2+サーバー」がうまくできてきたら、
次は「3v3」です。
数的同数の中、自分たちで
「後ろの選手」や「トップの選手」を作らせてみましょう!
オフの選手(ボールを持っていない選手)の関わり方
が重要になってきますので、ポジショニングの取り方についても
声がけができると良いでしょう。
「3v3」以降は年代に合わせて、
・4v4
・4v4+ゴールキーパー
・5v5+ゴールキーパー
と、少しずつ関わる人数を増やしていきながら、
最終的には「実戦(7v7+GK)」に近づけていく方法が
より子どもたちには理解しやすいでしょう。
小学1年生でも公式戦は「8v8」ですが、正直言って、
1年生の子どもたちにはまだ早い(難しい)と僕は思います。
公式戦が「8v8」だからと言って無理に「8v8」を続けるのではなく、
慌てず、丁寧に、少しずつ、関わる人数を増やしていく方が、
3年先、5年先、10年先の子どもたちの成長につながるものと確信しております。
とにもかくにも、
認知(観る)~ 判断 ~ 行動(プレーの選択)
ができる練習を積極的に取り入れていってほしいと思います。
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いつ(何歳)くらいから始めたらいいの?
僕の考えは、
小学1年生になってからです!
U-6(幼稚園児)は、フルエンジョイで良いでしょう(笑)
ますはサッカーを大好きになってもらうことが入口です。
小学生に上がったら、チームとしての活動も活発になるため、
そのタイミングで少しずつ伝えていけると良いでしょう。
ポイントは
少しずつ、慌てず、丁寧に
です(笑)
小学1年生や2年生ですべてがきるようになる必要はもちろんないですよね!
選手としての完成形は、もっと先です。
僕自身、子どもたちと接する際には
「この子が20歳前後で完成形を目指せるように接しよう!」
といつも考えています。
だから、「今」できる必要はないのです。
慌てず、丁寧に伝えていきましょう!
スポンサーリンクまとめ
ドリブルか、パスか!?
この議論に対する僕の考えは、
「ドリブルもパスも、両方一緒に教える」
でした。
言い換えると、
状況に応じて、ドリブルかパスかを選択できる選手を育てる
ということです。
「自分で考えて、判断し、プレーの選択をする」
このプロセスを習慣付けできる練習を
是非日々の中で取り入れてほしいと思います。
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